ソフトバンクショップ・リアルストーリー 第3回


ソフトバンククルーとして店舗で働くと、地域の多くのお客さまと様々な出会いがあります。
ソフトバンククルーから寄せられたリアルなエピソード、ご紹介します。
第3回 架け橋になったタッチペン 川上紀子(仮名・30歳)
- 5年くらい前のことです。
- 30代の女性のお客さまが私が担当するカウンターにお座りになると、カタログの写真を指差したままじっとこちらを見ていました。
- 「新機種のご予約ですか?」と尋ねると、お客さまは何も言わず、私の口元をじっと見つめたまま。


- 「あっ、もしかすると耳がご不自由な方なのかしら」と思い、自分の耳を触ったり首をかしげたり、
- ジェスチャーで何とかコミュニケーションしようとしてみましたが、その様子を見たお客さまはにっこり微笑みながらうなずくだけ。
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- 「どうしよう・・・手話は使えないし、いま手話ができる先輩もいないし。ちゃんとコミュニケーションできるかしら・・・」
- そんなことを考えながら、以前先輩がタブレットとタッチペンを使って会話していたことを思い出しました。


- 慌ててタブレットを取り出し、ちょうど2本持っていたタッチペンの1本をお客さまにお渡しして、筆談でやり取りを開始しました。
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- お話をうかがっていくと、映画がお好きで、携帯端末でも楽しみたいとのこと。
- 他にも、携帯電話をご利用になるシーンなどお話いただき、データ容量や料金プランなど、お客さまに最適と思われるプランをご提案。
- お客さまにもご理解いただけ、新機種を無事にご購入いただけました。


- お客さまが帰られた後、タッチペンをお貸ししたままだったことに気づきましたが、特にその後の接客に支障がなかったので、ついそのまま忘れていました。
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- 数日後、再びあの時のお客さまが私宛てに来店され、筆談で楽しくお話しました。
- お客さまはタブレットとタッチペンをご購入され、帰り際に満面の笑顔でハグ。


- その後、お客さまが私に紙袋を差し出しました。
-  
- 「何だろう?」
-  
- その紙袋を開けてみると、中には先ほどご購入いただいたタッチペンとお手紙が。お手紙には
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- 「この前、ペンを間違えて持ち帰ってごめんなさい。このペンで私のような人をたくさん幸せな気持ちにしてあげてください」
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- と書かれていました。


- 接客業を始めて、このようにお客さまに具体的な感謝を示していただいたのはこれが初めての経験だったので、
- 思わずその時は嬉しくて涙がこぼれました。
- そのペンは5年経った今でもお客さまとのコミュニケーションに大活躍しています。
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-  
- 第 3 話 完
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